Creator Stories

Bombay Sapphire Artist spotlight vol. 2
Sound designer Marty Hicks

Photos: Kim Marcelo, Video: DIN, Words: Ichiro Yasui

インスピレーションはとても素晴らしい。

実際に興味のある方向を指してはくれるけど、実際にどこに行くか、いつ止まればいいのかを正確に教えてくれないから。私にとって、インスピレーションはどこからでも得られるもの。私の音楽は日常のなにげない環境からインスピレーションを得ているので、私の耳は常にオープン。さまざまな異なる空間で音がどのように「発生」するかについて考える時間は、私にとってたいせつな時間だ。

オーストラリアのメルボルンに生まれ、2015年4月からは東京に拠点を置いて活動をしている。メルボルン大学でピアノと作曲を学び、東京藝術大学で作曲の修士号を取得した。

ピアノは私のメインとなる音楽制作ツールであり、自分を表現する一番いい方法だと思っている。いまは作曲やサウンドデザインを生業としており、そのふたつはジン・フィズのドライジンとソーダのように、私の中でほどよくステアされている。私にとって作曲は音の響きを微調整することだと考えていて、サウンドデザインのプロセスとほとんど変わらない。サウンドデザインと向き合った時間よりも作曲歴の方が長いけれども、作曲をするように、サウンドロゴや効果音、電子的なサウンドスケープを制作している。

サウンドデザインには2つのアプローチがある。現実のサウンドを利用することと、架空のサウンドを作成すること。
例えば映画におけるドアの開閉音。これは本物のドアもしくは他の素材を使い録音する。これはフォーリーと呼ばれる手法だ。一方、架空のサウンドデザインは、宇宙船の音やUIサウンドなど現実世界にはないサウンドをゼロから作成するプロセス。ここでは非常にクリエイティブな表現ができる。優れたサウンドデザイナーが生み出したサウンドの話は、私の創造力をかきたててくれる。例えばジュラシックパークのT-REXのサウンドは、実はジャックラッセルとデジタル操作された象の赤ちゃんの声だという。この世界はとてつもなく魅力的だ。

最近は仮想空間に心を惹かれている。特に仮想環境で音と音楽を作成して体験する方法について。このパンデミックな状況においても、私はライブミュージックに代わるものはないと思っている。一方、仮想空間には多くの可能性が眠っているとも感じている。フォートナイトでのバーチャルなアリアナグランデによるパフォーマンス。PS5上で行われたレディオヘッドによる“キッドA”の仮想展示会。仮想空間での音には芸術的な可能性があふれている。テクノロジーが飛躍的に進歩し、非常に興味深い多次元アートの絶頂に私たちは直面している。そんな中、最近はゲーム開発に使うUnityや3DCGに使うBlenderを学び始めた。

自分の快適なゾーンから出て180°異なる視点から新しいサウンドメイキングにアプローチする。
インスピレーションが導いてくれた新しい世界。
私はこれからどこへ行くのか。

インスピレーションは教えてくれない。
だから、面白い。

ようこそ、ボンベイ・サファイアの世界へ。
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