Creator Stories

Bombay Sapphire Artist spotlight vol. 5
Interior design office I IN

Photos: Kim Marcelo, Video: DIN Films, Words: Ichiro Yasui

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光は空間の中で一番のエッセンス。


光の扱い方次第で記憶に残る空間デザインが生まれるかどうかが決まる。
私たちがインスピレーションを受けるのは映画だったり写真だったり、ビジュアルからインスパイアされることが多い。映像も写真も光の表現。光と光が重なり合うことで美しさが生み出される。


光を3次元の空間で表現する、
それが私たちインテリアデザインの仕事だ。

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眩く輝いていた90年代の音楽でクリエイティブに目覚めた少年は、00年代のクラブカルチャーで人を気持ちよくさせる光の力・空間の力に気づく。空間を演出し、心に残る体験を生み出す仕事があることを知る。
音楽から空間・照明デザインへとクリエイティブへの興味が変化していった。

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小学生のころ月イチで部屋の模様替えをしていた少年は、00年代に入り黎明期のZOZOTOWNが描いたCGの店舗に驚きを覚えた。そこには未来があった。それをきっかけにインテリアデザインの世界に興味を抱くようになる。

二人はそれぞれ違う道を歩み、違うきっかけでインテリアデザインの世界に足を踏み入れた。いつしかふたつの光が重なり合うように、2人は I INをスタートさせる。

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人の記憶に残る空間デザイン、それを常に目指している。

インスピレーションの源でもある「映像」と「空間デザイン」の共通点。それはシーケンスが存在すること。
時間軸の中に生まれるストーリー。
その空間の中で時を過ごした人が、どれだけ印象的な体験ができるか、感動のある空間づくりとはそういうこと。
扉についた小さなハンドル。それを握った瞬間、その人の中にあるハンドルの概念を超えれば記憶に残り新しい体験となる。

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2人のチームを組んでクリエイティブを進めることのよさについても話しておきたい。
ひとりがデザインに集中し、ひとりが俯瞰で世の中の視点で見ていく。このセッションが、記憶に残る光と空間デザインを創造する。

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いま私たちが考えていること。
それは日本のインテリアデザインを次のステージへ押し上げていくこと。

日本にある海外ブランドの店舗を日本人建築家が手がける話は耳にすることもあるが、日本人インテリアデザイナーが手掛けた話は聞く機会が少ない。日本人のインテリアデザイナーはまだまだ世界的に評価をされていないように感じる。それを覆したい。だからもっと海外で勝負していく。

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デザインは善し悪しの定義が難しくジャッジをしにくいもの。

自分たちの領域外のモノサシで評価されるものをどれだけ生み出せるか。だからインテリアデザインに関係ない人や日本以外の人々に向けて表現をしていく。そこに私たちの伸び代があるはず。ある程度のレベルに達して自分の中のクリエイティブの進化を止めてしまうなんてしたくない。

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どう進化していくか、
それがこれからの課題。